新盆
[2021.07.04]
一昨年の6月に母が、昨年の6月に父が他界し新盆を迎えました。子供の頃は信心深い私の祖父母がキュウリと茄子に割りばしで足を付けて「精霊馬(しょうりょうま)と精霊牛(しょうれいうし)」を供えたものでした。お盆の時期に、故人やご先祖様の霊が家に戻ってくる際に、行き来する乗り物として作られたとされているようです。「霊が戻る際はキュウリの馬に乗って一刻も早く来てもらい、少しでも長くこの世にいてもらいたい、帰る時は茄子の馬に乗って景色を楽しみながらゆっくりと帰ってもらいたい」と言う願いが込められているとされています。キュウリは足の速い馬を、茄子は歩みの遅い牛を例えているようです。キュウリを精霊馬、茄子を精霊牛と呼ぶようです。13日のお迎えの日には頭を自宅に向けて、16日の送りの日は頭を外側にむけることが習わしのようです。お盆の「仕来たり」の『送り火』と『迎え火』は欠かしません。