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葛飾区総合防災訓練2022

[2022.11.21]

昨日3年振りに『葛飾区総合防災訓練』が開催されました。現在葛飾区をA~Dの4ブロックに分割し、各ブロック内に災害拠点病院・災害拠点連携病院・災害医療支援病院そして災害時緊急医療救護所を設置し、災害時における医療を展開する仕組みになっています。今回は「午前9時に、首都圏南部を震源とするマグニチュード7.3規模の地震が発生」を想定し、Dブロック(新小岩地区)での開催となりました。イムス東京葛飾総合病院(災害時拠点病院)・坂本病院(災害連携病院)・小澤病院(災害医療支援病院)において病院前トリアージを行い、新小岩中学校(災害時医療救護所)は軽症者に対する医療を提供という設定での訓練となりました。さらに妊婦は東京かつしか赤十字母子医療センターに搬送し、歯科医療は緊急医療救護所と近医の歯科医院が担当しました。医師会は災害時医療救護所に出動し、外科的診療(医師・柔道整復師)・歯科診療・内科的診療そして薬剤師会が調剤で協力する訓練でした。坂本病院と小澤病院は中等症と軽症書に対応し、重症者はイムスに搬送する訓練も盛り込まれていました。模擬の傷病者は地元自治会住民および新小岩中学の生徒さんのご協力も得ました。半年以上前から葛飾区関係部署と3師会(医科・歯科・薬科)と病院群、消防、警察が綿密な協議を重ねて、当日は自衛隊も参加しての開催です。2回に分けてのトリアージ訓練を行い、今回は特に関係医療機関の連携・役割分担・連絡情報共有の流れを重視し、1回目での問題点および改善点を2回目で即改善することも目標でした。更にこのような仕組みをスムーズに進めるためには果たしてどのくらいの医療関係者のマンパワーが必要か、医療資器材は何が不足してるか・・・などのあぶり出しも目標にひとつでした。今回の反省点を踏まえ、次年度は他のブロックでの開催となります。当然ブロックごとに災害時拠点病院などの病院群が異なるため、各ブロックに即した仕組み作りも課題のひとつです。医師会で災害医療に携わって13~4年なり、災害対策委員長を務めております。ここ数年東京都が本腰を入れており、地震災害における減災を目指し活動を加速させています。しかし医師会の会員の中にもまだまだ温度差がありますが、医師会関連の医療機関に勤務する看護師の皆さんは極めて協力的です。葛飾区には災害における『看護師・保健師・助産師の登録制度』もあります。更に医師会には『医療事務スタッフの登録制度』もあり、まずはマンパワーが大前提です。9時に始まった訓練も11時半に順調に終了し、最後は炊き出しのカレーライスを頂きました。午後からワクチン集団接種に執務する医師・看護師もおり散会となりました。私は14時から足立区スポーツセンターで開催される5支部稽古会(葛飾・墨田・江戸川・足立・江東区)で汗を流して来ました。

 

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