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小児疾患

耳鼻咽喉科でみる小児疾患は圧倒的に呼吸器の感染症が中心です。

インフルエンザ感染

症状と経過、インフルエンザの流行状況を考慮して、インフルエンザの迅速検査を行います。迅速検査は100%正しいとは限りません。発熱した日時から検査までの経過時間を考慮して、検査結果が陰性でも「インフルエンザ感染あり」と判断する場合があります。

溶連菌感染による扁桃炎

口腔内の粘膜や扁桃腺の色調だけで診断がつく場合も多々あります。また家族内感染により、感染を疑い検査をする場合もあります。特に反復する扁桃腺炎で溶連菌感染がある場合、将来的に口蓋扁桃摘出術を勧める場合があります。

伝染性膿痂疹(とびひ)

しばしば膿性鼻汁の中に黄色ブドウ球菌や溶血性連鎖球菌がいて、鼻の周囲に独特の皮膚症状を認めます。細菌を指でさわり、体の他の部分に触れて手足や耳の周囲に感染が広がることも多々あります。多くは視診(目で見て診断)で診断がつきます。

RS感染症

RSウィルスによって引き起こされる呼吸器疾患です。冬から春にかけて流行します。2歳ころまでにほぼ100%の子供がかかります。一度かかっても免疫が十分にできないことから感度もかかる場合があります。70%ほどの子供はそれほど悪化することなく数日で症状は消失します。しかし免疫力の低い乳幼児は、急性細気管支炎から気管支喘息に発展する場合がしばしばあります。これも早期診断、早期治療が重要な呼吸器疾患です。症状が消えてからも1~3週間は感染力があるといわれています。

アレルギー性気管支炎・喘息様気管支炎

ダニアレルギーを持っている小児が、気管支へとアレルギー症状は進展して、気管支予備軍となっていく状態です。通常の感染による急性気管支炎の場合、咳症状はいちにちを通して見られますが、アレルギーに起因する呼吸疾患は朝夕や夜間といったように、時間の偏りのある咳症状が特徴です。鼻や咳症状があるからといって必ずしも風邪(感染症)とは限りません。

発熱について

1. 熱の測定

最近は非接触型の体温測定器があり簡単に体温を測ることができます。
ますは朝、午後、夜と熱を測り記録しておきましょう。
通常14~18時頃は37.2~4度はあるのが通常です。

2. 寒気がしているとき

悪寒は発熱の前兆です。この時は保温が大切です。タオルケットや毛布で保温に心がけましょう。

3. 発熱の際は

薄着にして熱を逃がしてあげましょう。

4. 着替えはこまめに

汗をかいたままだと気化熱により身体が冷えてしまします。こまめに下着を交換しましょう。

5. 水分補給

発熱が続くと脱水状態になりやすいです。経口補水液やイオン飲料などの水分補給を早めに心がけましょう

6. 解熱剤を使用するタイミング

安静・水分補給・クーリング(保冷)は基本です。多くの風邪はウィルス感染で
す。発熱という出来事は確かに感染によるものです。ウィルスという生物は高温の中では増殖しづらいのが一般的です。発熱は見方を変えれば「人は発熱することで、ウィルスの増殖を抑えている生体防御反応」と考えられます。従ってあまり早期に解熱しようとすると、かえってウィルスの増殖しやすい体内環境を再び作り出してしまうと考えられます。従って38.5度くらいまでは解熱薬の使用は控えましょう。食欲が落ちてきたり、元気がなくなった場合は解熱剤を使用しましょう。日中は内服の解熱薬を、夜間の高熱は坐薬を選択しましょう。

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