メニュー

のど・せきの病気について

慢性扁桃腺炎・扁桃肥大

手術が必要な扁桃腺炎や扁桃肥大の基準は次のような場合です

  1. 1年間に4~5回以上「発熱やのどの痛み」を繰り返す方。特に溶血性連鎖球菌(通称:溶連菌/ようれんきん)の感染を繰り返すようなら手術をすることをお勧めします。
  2. 扁桃肥大による睡眠時無呼吸症候群があり、ひどいいびきを認めるようなら手術は有効です。ご自宅でできる睡眠検査もお勧めします。
  3. 子供では中耳炎の原因となる場合があり、特に滲出性中耳炎の治療の一環として扁桃腺摘出術が必要な場合があります。手術の必要性についてはご相談下さい。

声帯炎(喉頭炎・こうとうえん)

風邪症状にともない声のかれ(嗄声・させい)症状を起こすのが声帯炎・喉頭炎です

「声のかれ」の自己診断法

10秒間「え~」って声を出してみて下さい。10秒間ほど声のかすれもなく、安定して声が出れば大丈夫です。しかし5~6秒で声がかすれるようであれば「病的な声のかれ」と診断できます。

  1. 急性喉頭炎
    急性の炎症ですので、声の安静とお薬で治しましょう
  2. 声帯ポリープ(結節)
    声の酷使で声帯にポリープ(良性)ができます
  3. 慢性声帯炎(ポリープ様声帯)
    喫煙・声の酷使が著しく声帯全体がむくんだ状態
  4. 喉頭肉芽腫(こうとうにくげしゅ)
    逆流性食道炎による胃液の影響が原因です

「声のかれ」症状から発見される重大な病気について

風邪症状としての声帯の急性の炎症や声帯ポリープ以外に、声帯の神経麻痺(反回神経麻痺)、喉頭がんも考えられますので早期に受診され、声帯の内視鏡検査をしましょう。

特に声帯麻痺の原因として、甲状腺がん肺がん(肺門部がんやリンパ節転移)、食道がんが反回神経に入りこみ声帯の動きが麻痺し、「声のかれ」という症状からこれらの悪性腫瘍(がん)が見つかることもあります。

赤い部分が声帯のがん(喉頭がん)

また胸部大動脈瘤による反回神経への圧迫でおこる場合もあり、いずれも「早期発見・早期治療」が必要な病気ばかりですので、早期発見・早期診断、治療をお勧めします。

当院でここ数年みつかる悪性腫瘍のトップは、意外かも知れませんが食道がんによる声帯麻痺(反回神経麻痺)です。            

のど(喉)の違和感:「咽喉頭異常感症」

まずは喉のがんがないかどうかが最も心配です。それを診断するためには、内視鏡により喉の奥まで十分に観察してみましょう。がんさえなければまずは安心です。のどの違和感を総称して「咽喉頭異常感」といますが、アレルギー性咽喉頭炎逆流性食道炎喫煙による慢性的な喉の炎症なども考えられます。当院でみつかる悪性腫瘍の第2位は咽頭がんです。咽頭がんには領域によって以下の3通り

  1. 上咽頭がん:鼻の一番奥に発生
  2. 中咽頭がん:扁桃や口に粘膜に発生
  3. 下咽頭がん:のど一番奥に発生

また特殊なケースですが、整形外科の領域の病気で、頚椎の並びやその変形、頚椎の靭帯の柔軟性が失われたことによっても咽喉頭異常感を感じることがあるようです。

逆流性食道炎

逆流性食道炎(胃食道逆流症/GERD)とは、胃内容物が食道内からもっと上部の咽頭まで逆流することにより様々な症状を訴える疾患の総称です。

1 食道内症候群

食道粘膜に炎症を生じ、まれに食道がんを合併することがあります

2 食道外症候群

咽の中まで胃液が達し、特に下咽頭に炎症が発生し、のどの違和感が継続しています。

症状

胸焼け(溝落ちから口側にむかって広がる焼けるような感じや違和感)

診断

*白色部分が胃炎状態です

胃カメラが最終診断ですが、問診内容やFスケール問診表でも診断は可能です。胃カメラを行う際に、ピロリ菌の有無も確認すると良いと思います。

治療

胃酸を抑える薬物療法が中心です。もしピロリ菌が陽性となれば、除菌のための薬物療法も必要です。(ピロリ菌は胃がんの原因となることがあります)

●当院との「胃カメラ」提携医療機関

  • 松岡胃腸クリニック(葛飾区・亀有)
  • 高砂駅前消化器内科・外科クリニック(葛飾区・高砂)
  • 小泉胃腸肛門クリニック(葛飾区・金町) その他

当院における喘息治療について

当院にも多くの喘息児童(大人も)が通院しています。アレルギー性鼻炎を認める子供の中に、アレルギー性気管支炎・喘息様気管支炎やRSウィルス感染による急性細気管支炎などの喘息予備軍が多く通院しています。喘息の原因を調べ(血液検査)や指導および治療を行っております。ご相談下さい・・・

*アステラス製薬さんの

「チェンジ喘息!なるほど ぜんそく.COM」

大変わかりやすいページです。参考にご覧ください。

味覚障害について

味覚には塩味・酸味・甘味・苦味・うま味(近年この味の受容体が発見されました)の5種類の感覚がありあます。命にかかわるような病気は極めて少ないので、ついつい専門医への受診が遅れがちになります。味覚を感知するのは味を感じる細胞が集まった味蕾(みらい)という器官です。味蕾の70%は舌に、30%は咽頭(のど)にあります。

原因として

  • 味覚の神経障害
  • 脳神経障害 
  • 現在内服中の薬剤による影響(薬剤性)
  • 亜鉛欠乏や鉄分の不足・・・亜鉛含有剤や鉄剤の内服
  • 鼻炎による嗅覚障害に由来する場合
  • アレルギー性鼻炎・慢性副鼻腔炎・好酸球性副鼻腔炎など
  • 心因性・・・うつ病など
  • 歯科で治療を要する病態・・・口腔内の乾燥

様々な原因が考えられます。いずれの場合も改善に相当時間を要するケースが多いため、早めの

受診によりその原因を探り治療を開始しましょう。おいしく食事ができない人生ほど、つまらない人生はありませんからね。ちなみに味の敏感度は苦味>酸味>塩味>甘味>うま味の順に敏感なようです。人間にとって毒になる成分は苦味が多いため、生体防御反応として苦味に敏感なのかも知れません。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME