メニュー

憤りあり

[2021.05.16]

今朝の『報道特集』で評論家の櫻井よしこ氏の聞き捨てられない発言に憤りを覚えた医療関係者は多いのではないでしょうか。昨年から多くの医師、看護師そして医療事務の方々は日々感染のリスクの中で診療を続けており、『発熱外来』や『PCR検査センター』を各自治体の医師会や診療所が開設しているのはご存じないのでしょうか。真夏の猛暑の中でのPCR検査テントでの診療や検査の風景を見たことがないのでしょうか。ワクチン接種も開業の医療機関の中には看護師がいない医療機関もあるはずです。当院も医師ひとり看護師ひとりの診療体制です。日々の診療に中でのワクチン接種で、アナフィラキシーショックの事例が起きた時点で、接種作業は中断してしまいます。ご自分の診療所で接種を行わない分、集団接種会場への出動を申し出たりする医師や看護師、事務スタッフもいらしゃいます。更に各市町村の医師会では住民の検診事業や学校検診も同時進行で行わなければならない状況もあります。オリンピックも迫り、どどのつまりは医療従事者の使命感だけを頼り、何とか難局を乗り切ろうという無理なスケジュール自体に大きな問題があるのではないでしょうか。櫻井よしこ氏の綿密な調査に裏付けられた歯に衣を着せぬ発言は評価すべき所は多々ありますが、今回の発言については、公の場で是非謝罪会見を開いて頂くことを強く望みます。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME