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ワクチン接種加速す

[2021.06.20]

現在当院を含め葛飾区の200以上の医療機関で個別接種を行っていますが、5月上旬から区内7カ所でも集団接種を行っています。更に7月から金町地区センター、新小岩地区センターそして亀有のリリオ7階で準夜帯(19時~21時30)での接種が始まります。更に更に7月10日から葛飾区総合スポーツセンターで、日曜日の午前・午後、木曜日と土曜日の午後に大規模接種が始まります。接種票が手元に届けば区内の各所での接種の機会が増えますし、職域接種や自衛隊大規模接種(大手町)での接種もあり、ここに来て急速にワクチン接種が加速しています。おそらくコロナワクチン接種は今年だけではなく、2~3年間は定期的に継続するのでは・・・と言うのが大方の見解です。ここに困った事例が発生しました。コロナウィルス感染の既往のある方は、ワクチン接種を何回すべきかとうことです。大阪大学の免疫フロンティア研究センターの宮坂教授(阪大名誉教授)にこの点についてお聞きしたところ、「感染した時期に関係なく、感染歴のある方は1回の接種で充分です。」とのことでした。しかし厚生労働省の「新型コロナワクチンQ&A」など様々なサイトを検索しましたが、このことについての統一見解が示されてません。たとえば感染者も2回接種することを推奨するが、1回目の接種については感染歴があると、2回目の接種に相当する副反応がでる可能性がある等々の記載も見当たりません。今日時点で葛飾区内には5636名に及ぶ感染歴のある方がいらしゃいます。実は先週の木曜日に、5月中旬にコロナ感染の既往歴のある64歳の女性が私のブースに案内されて来ました。(お母様は重症で現在も入院中とのことです)宮坂教授のご助言があったので「接種は可能であり、1回の接種で充分である」旨ご説明し接種致しました。感染歴のある方の1回目の接種は2回目の接種に相当する可能性があるため、1回目の接種でも副反応が強く出る可能性があることもご説明致しました。しかし一応2回目の接種予約を取って頂き、東京都の『ワクチン接種相談センター』にご自分で2回目の接種を受けるべきか否かの助言をもらように指示しました。もし2回目の接種が不要であれば、ご自分で2回目の接種予約をキャンセルすることもご説明しました。因みに葛飾区内の平成立石病院では、数カ月前に院内に100名近いクラスター発生がありましたが、感染者にも2回接種したとのことで、やはり1回目の接種で2回目の副反応相当する比較的強い副反応が出たとのことです。(しかしその副反応も数日で鎮静化したとのことです)近々この点については統一見解を決めておかないと混乱が生じることが予想されます。今日もいちにちワクチン頭の日々です。

 

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